ひまわりが枯れるとき、ライオンは…

「ハルマくんはきっと、生きてたらすごくいい先生になってたんだ。教え方が上手で、優しいから…きっと、生徒からも慕われて…。」

『…うん。』

「ご家族の方もきっと…いや、絶対。ハルマくんが大切で大好きだったと思う。俺は、生徒たちから…ご家族からハルマくんを奪った。」

『…だから…死にたいんだ。』

「毎日思うよ。なんでハルマくんじゃなくて俺が生きてるんだろうって…。なんであのとき、自力で逃げなかったんだろうって…。ハルマくん、俺の代わりにすごく痛くて苦しい思いしたんだろうなって…。」

話しているうちに、俺は自分を制御できなくなってしまった。

涙が出てきてしまった。

『…話してくれて、ありがとう。』

高野さんは静かにそう言って、おれを抱きしめた。

泣いている俺を、ずっと…。