ひまわりが枯れるとき、ライオンは…

「中学生だよね?」

そう言って、そのお兄さんは隣に座ってきた。

「どうした?勉強、嫌になっちゃったか?」

「…追いつけなくなった。」

俺はなぜか、1ヶ月投稿禁止だったこと、勉強に追いつけなくなったこと、高校に入れるかわからないことをお兄さんに話した。

「そっか…今、宿題出てる?」

「まぁ、一応。」

「じゃあ、今からそれ僕と一緒にやろう。」

「…え。」

「ついておいで。」

そのお兄さんに引っ張られて、俺は市の交流施設に連れて行かれた。

「よし、やろう!」

「…。」

「知らない人だから怖いか…僕、〇〇ハルマって言います。今、21歳で教師目指してます。ハルマって呼んでくれたらいいから。」

下の名前で呼びすぎて、名字は忘れてしまった。

「獅子谷優…中2です。」

「ユウくんね。よし、とりあえず1時間だけ頑張ろう!」

ハルマくんは教えるのが上手だった。

わからなくてできなかった宿題はあっという間に終わった。

「これ、俺の連絡先。連絡してくれればいつでも教えるから。」

「あ、ありがとうございます。」

「じゃあ、またね。ユウくん。」

この日から俺はハルマくんに勉強を教わるようになった。

ハルマくんは週に2回以上、必ず交流館にきてくれた。

ハルマくんの教え方はとてもわかりやすくて、俺は勉強がだんだん好きになっていった。

テストの点数も、先生が驚くくらい上がった。

ハルマくんは英語が得意だったから、俺もテストでは英語の点数が1番高かった。

ハルマくんのおかげで、俺は勉強に追いつき志望校に、合格することができた。

俺が合格した日、ハルマくんはラーメンをご馳走してくれた。

高校合格おめでとうと言ってくれた。

ハルマくんは春から中学校で英語の先生になることが決まっていると教えてくれた。

俺も、おめでとうと春馬くんに伝えた。

春馬くんには感謝しかない。

勉強ができなくて、高校に入れないと言われていた俺を無償で面倒を見てくれた。

普通だったらあり得ない。

ハルマくんの授業だったら塾とかでも人気がでただろう。

お金になったはずだ。

それなのに、こんな不良にいっぱい時間を使ってくれた…いっぱい教えてくれた…。

「グスッ…ハ、ハルマぐん…本どうに…ありがどう…。」

「ちょ、ユウ泣くなって。僕こそありがとう。ユウは僕の初めての生徒なんだ。僕も、教え方の勉強をさせてもらったんだよ。」

「…そんなことない。」

「あるよ。これからの教師生活は、優のおかげで頑張れそうなんだ。」

「…グスッ。」

「もう遅い時間だ、帰ろう。家まで送るよ。」

「うん。」

俺たちは、これから楽しみなこと、不安なことなんかを話しながら帰り道を歩いた。

「この辺で大丈夫。」

「わかった。なぁ、ユウ。」

「何?ハルマくん。」

「僕はずっとユウの先生だ。ずっとユウの味方だから。なにか、困ったり、悩んだりしたらいつでも連絡するんだよ。」

「わかった。ありがとう、ハルマくん。」

「じゃあな、ユウ。」

「バイバイ。」

手を振って、俺は横断歩道を渡り始めた。

すると、俺は突然、光に照らされた。

光の方を向くと、1台の乗用車がものすごいスピードで、コチラに向かってきた。

怖かった。

逃げようとしても、体が動かなかった。

あ、俺死ぬ。

そう思ったー。