なんとか、珠利ちゃんとの約束の10時に間に合った。 珠利ちゃんのアパートの前に車を停めて、ワンコールをする。 ほどなくして、珠利ちゃんが手を振りながら、助手席に駆け寄ってきた。 「たかさん。おはよう!」 いつもの珠利ちゃんの挨拶に、「おはよう。」俺も返しながら、車をゆっくりとスタートさせた。 平然とした顔をしているが、内心じゃむちゃくちゃドキドキしている。 いつ言うべきだ? 余裕なんてありゃしない!!