「…まさか君に、僕がプロポーズされるなんてね。僕にはそういう趣味はないんだよ。」 なんて、言い出した奴。 「…ちっがいますよ!!俺は珠利ちゃんに…」 「まさか、電話でプロポーズなんてしようとしたんじゃ、ないだろうねぇ?」 「……。」 奴の嫌味に、返す術を知らない俺。 「一世一代のプロポーズくらい、ちゃんと相手の目を見て言うべきだろう?」 電話の向こうでは、思いもかけないほど、穏やかな奴の声がした。