珈琲と花の香りの君



コップにお冷やをついでくれた彼女に、



「ありがとう。」俯いたまま、頭を下げた。



「今朝も来て下さいましたよね?大丈夫でしたか?」


気遣わしげな彼女の視線は、俺の手の甲に向いていた。



「わぁ!大変!水膨れになっているじゃないですか!」



彼女の声に、



「あぁ。これ位平気だよ。ありがとう。」



彼女に見とれていたせいで、手の甲に落ちた煙草の灰が、水膨れを作っていた。



「平気じゃないですよ!ちょっと待っていてください!」



また、ちょこまかとカウンターの奥に消えた彼女。