昼休みになり、お弁当を食べていた。
急にクラスのみんながザワザワし始めた。
「樹里。」
振り返ると、ゆうちゃんがいた。
「ゆうちゃん、どうしたの?」
「昼休みだから、会いにきた。
 弁当?いいなぁ。俺も弁当食べたい。
樹里作ってよ。」
「は?何で私が。」
「いいじゃん。食べたい。」
「嫌。」
「ケチ。」
笑った。

気づいたら、みんなに見られていた。
「ゆうちゃん、ちょっと来て。」
ゆうちゃんの手を引いて、教室を出た。