佐藤さん家のふたりとわたしと。

「ばいばーい!」

「「ばいばい!」」

学校帰り、家の前で2人に手を振って別れた。
家に入ると珍しく人の声がした、それもざわざわと何か話声が聞こえた。

怜お兄ちゃんの友達でも来てるのかな?と思いながらリビングのドアを開ける。

「正志お兄ちゃん!」

部屋の中に入ると、ダイニングテーブルに向き合って座る怜お兄ちゃんと正志お兄ちゃんがいた。

「珍し~~~!」

「芽衣ちゃん、おかえり」

「ただいま!何やってるの?」

「怜くんに英語の翻訳手伝ってって言われて」

大学の何からしい英語の翻訳、たぶん普通にお兄ちゃんのレポート手伝ってるだけ。

「正志、これ何?」

お兄ちゃんが参考書を指さす。

お兄ちゃん…本当にそうゆうとこお兄ちゃんなんだから。英語科に通う正志お兄ちゃんに頼ってるだけじゃん。それに人の良い正志お兄ちゃんは断れなかったんだ、私のギターとおんなじで。

「正志お兄ちゃん、今日ご飯食べてきなよー」

せめてものの救いでと夕ご飯に誘った。

「いいよ~、僕帰るよ~」

「私作るから!」

「食べてけば?あんまり美味くはねぇけどな」

「お兄ちゃんっ!!!!」

これまた無理矢理になったような気がしないでもないけど、正志お兄ちゃんにうんと言わせ一緒に夕ご飯を食べることになった。