「………はぁ、太陽……」 クラクラする頭で太陽の名前をもう一度呼ぶ。 キスひとつで動揺しきっている私とは違って、太陽は顔を赤くしながらも至って普通だった。 「これで、上書きできたか……?アイツのキスを忘れることができたか?」 「………うん」 「…………帰るか」 「うん」 どうしたらいいかわからずうん、しか答えていない私。 ここが学校だということを忘れて、ぼーっと太陽を眺めた……。