ーピピピ、ピピピッ………。


いつもの朝。


窓から差し込む光と目覚ましに起こされて目を開ける。


あー………眠。


重たいまぶたを無理やり開けてむくりとベッドから体を起こす。


完全に寝不足だ。


まだぼーっとする頭でぼんやりとそんなことを思う。昨日日付が変わるまで本を読んでいたせいだ。


机の上に置かれた本をじーっと見つめる。


まぁ面白すぎる本が悪いんだけど。


なんて、本のせいにしてみる。



「起きなきゃ!」


私はベッドから降りた。


カーテンに近寄り、シャッと開けると眩しいほどの光を全身に受ける。


う〜ん………気持ちいいー……。


今日もいい天気だな。


まだ暑さが残る9月下旬。


最近になって、やっと暑さが和らぎ過ごしやすい気候となった。



「さてと、準備しますか」


光を全身に浴びたおかげでだいぶ目が覚めた私はクローゼットの方まで歩き、制服を手に取る。