二人の幼なじみに愛されてます

「律くん。休憩するなら、お茶入れてくるよ」



律くんに何かされないうちに離れないと。



「いーよ、別に。俺はこうしてるだけで、癒されるから」



ギューッと、律くんの腕に抱きしめられる。

癒されるって。私はひやひやで全然癒されないよ。



「愛乃は嫌? 」



律くんが首を傾ける。

嫌なんて言えるわけないよ。



「そうじゃないけど」

「けど? 」

「なんでもないよ。……これ以上はなにもしないでね」

「愛乃はなにしてほしいの? 」

「別になにもしてほしくないもん。休憩終わり、勉強するよ」



墓穴を掘らないうちに話を切り上げる。