二人の幼なじみに愛されてます

私にしては長い時間続けてできたんじゃないかな。

休憩しようと、椅子にもたれる。



「愛乃、休憩? 」



そういえば、律くんもいたんだった。

あまりにも静かで、何もしてこないから忘れていたよ。

椅子を回転させて、律くんのほうに振り返ろうとした。

けど、律くんに後ろから抱きつかれてできなかった。



「り、律くん」



すぐ隣に律くんの顔があって、身構えてしまう。

律くんの顎が肩に乗せられる。



「俺も休憩」



私は椅子に座っているけど、律くんは腰をかがめているはずだからこれは休憩になっているのかな。



「提出物もう終わってるのすごいじゃん」



律くんの吐息が首筋にあたって、くすぐったかった。

「えらい、えらい」と頭を撫でられる。

律くんのほうがもっと早く終わっているよね。提出日直前に終わらせた私をほめてくれるなんて、相変わらず律くんは甘いんだから。