二人の幼なじみに愛されてます

「俺のことは? 」



理央が私の前にはばかった。

理央の瞳が私を貫くように見つめられる。その視線で頬が熱を帯びる。

いつもなら軽く言ってしまえる言葉なのに、そんな目で見られたら妙に汗ばんで言葉につまる。

好きの二文字が言えなかった。餌を求める鯉みたいに口をぱくぱく動かすだけだった。

そんな私を助けるかのように律くんが言った。



「そういえばもうすぐ、テストだね」



その言葉に乗っかかる。



「高校初めてのテスト。怖いなぁ」



理央は納得いかない顔をしていたが、それ以上聞いてこなかった。

よかったと、息をつく。



「勉強一緒にする? 」

「うん」



提出物の範囲が広くて、一人でできる気しなかったんだよね。

律くんの誘いはとてもありがたかった。



「じゃあ、次の休みに俺の家で」

「俺も行ってもいいよな」



理央の問いに律くんが頷く。

正直、私は来てほしくないけど。

有無を言わさないその表情に首を横に振るしかなかった。