「勝手に結梨を連れてこうとしたくせに、それに失敗してここにいるんだから、完全に自業自得だろ?なぁ?」
和樹が私に同意を求める。
「まぁ、うん、それはそうなんだけど……さすがに、お金も渡さず知らない世界に放り出すのって、なんだかこちらが悪者みたいじゃない?」
和樹がはーっとため息をついた。
「かといって、なんで被害者の俺たちがこいつらに金を渡さないといけない?」
「えっと、ちょっとびっくりしたけど、被害者ってほど何も被害はないし……えーっと、本物の魔法を見せてくれたお礼?と、か?」
和樹がうーんと頭を抱える。
「ったく、結梨は……変わらねぇ。全然、昔から変わらねぇ。前世の記憶なんてなくたって、ずっと結梨は結梨のままだなっ!」
はい?
前世の記憶?
はっ!そういえば……。
「和樹、あんた、前世の記憶があるって……前世は白の大賢者だっていうのって、本当の話だったの?」
魔法陣を書き換えてたあれ……!
「し、し、し、白の大賢者だと?!」
「ま、ま、ま、まさか、まさか……」
え?
「和樹って有名人だったの?」
白髪が腰を抜かした。
「まさか、伝説の、歴史上もっとも偉大な賢者様……」
「強大な力と圧倒的な知識、一人で世界を3度もお救いなくった……欲しいものは白い人以外はすべて手に入れたというあの……」
ん?白い人?
「まさか、聖女様は……」
何か、男と和樹は話が通じているようだ。
おかしい。
なんで、ずっと一緒にいた私よりも、この突然現れた男のほうが和樹のこと知ってるの?
ちょっと悔しくなってぷぅっとむくれる。
「やっと、同じ土俵に乗ったんだ。大学生と大学生っていう同じ土俵に!」
腰を抜かした白髪が大学生という言葉に首を傾げた。
■23
「長かった。ここからやっと俺のターンだというのに、これ以上邪魔をするなら、お前の住む世界など滅びる前に俺が滅ぼしてやるっ!」
「ちょっ、和樹!それ、悪役、悪役になってる!」
和樹がこちらを見る。
「うん、しゃぁない。結梨を守るためなら」
「そ、そりゃ、家族のためなら私だって悪に手を染め……って、さっきから結梨って呼び捨て生意気っ!大学生になるからってお姉ちゃんはいつだってお姉ちゃんなんだよっ!あ、お姉ちゃんって呼び方が恥ずかしいなら、姉貴とか?」
和樹が私の頭にぽんっと手を置いた。
和樹が私に同意を求める。
「まぁ、うん、それはそうなんだけど……さすがに、お金も渡さず知らない世界に放り出すのって、なんだかこちらが悪者みたいじゃない?」
和樹がはーっとため息をついた。
「かといって、なんで被害者の俺たちがこいつらに金を渡さないといけない?」
「えっと、ちょっとびっくりしたけど、被害者ってほど何も被害はないし……えーっと、本物の魔法を見せてくれたお礼?と、か?」
和樹がうーんと頭を抱える。
「ったく、結梨は……変わらねぇ。全然、昔から変わらねぇ。前世の記憶なんてなくたって、ずっと結梨は結梨のままだなっ!」
はい?
前世の記憶?
はっ!そういえば……。
「和樹、あんた、前世の記憶があるって……前世は白の大賢者だっていうのって、本当の話だったの?」
魔法陣を書き換えてたあれ……!
「し、し、し、白の大賢者だと?!」
「ま、ま、ま、まさか、まさか……」
え?
「和樹って有名人だったの?」
白髪が腰を抜かした。
「まさか、伝説の、歴史上もっとも偉大な賢者様……」
「強大な力と圧倒的な知識、一人で世界を3度もお救いなくった……欲しいものは白い人以外はすべて手に入れたというあの……」
ん?白い人?
「まさか、聖女様は……」
何か、男と和樹は話が通じているようだ。
おかしい。
なんで、ずっと一緒にいた私よりも、この突然現れた男のほうが和樹のこと知ってるの?
ちょっと悔しくなってぷぅっとむくれる。
「やっと、同じ土俵に乗ったんだ。大学生と大学生っていう同じ土俵に!」
腰を抜かした白髪が大学生という言葉に首を傾げた。
■23
「長かった。ここからやっと俺のターンだというのに、これ以上邪魔をするなら、お前の住む世界など滅びる前に俺が滅ぼしてやるっ!」
「ちょっ、和樹!それ、悪役、悪役になってる!」
和樹がこちらを見る。
「うん、しゃぁない。結梨を守るためなら」
「そ、そりゃ、家族のためなら私だって悪に手を染め……って、さっきから結梨って呼び捨て生意気っ!大学生になるからってお姉ちゃんはいつだってお姉ちゃんなんだよっ!あ、お姉ちゃんって呼び方が恥ずかしいなら、姉貴とか?」
和樹が私の頭にぽんっと手を置いた。


