家に帰り、夕食を作った。
『今日から3人分かぁ。』
変な気分だった。

「いただきます。」
「どうぞ。」
「美味しい。」
と、佐々木さんは言ってくれた。
「そうか?普通だろ。」
兄に言われ、ムスッとした。
『いつもなら言い返すのに、言えない。お兄ちゃんのバカ。』
複雑な気分だった。
毎日会えるのは嬉しいが、嫌われる気がして不安でもあった。

「ご馳走様。」
「あまりごはん上手じゃないんでごめんなさい。」
「美味しかったよ。ありがとう。」
「いえ。」
照れるのを隠すため、食器洗いをした。