再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません

私は店員さんから渡されたメニュー表を眺め、すぐに宇治金時ベースのかき氷を注文した。

口の中は昨日の夜からかき氷で、私はワクワクながら運ばれるのを待っていた。


「おまたせいたしました」


十分後、頼んだかき氷が運ばれた。

抹茶のシロップがかかった氷の上につぶあんとバニラアイスクリーム、白玉が三つ乗せられている。

美味しそう……っ。

自分の目がきらきらしているのが分かってしまう。

私はうきうきしながらスマートフォンで一度写真を撮り、手を合わせた後スプーンで一口すくって口に入れた。


美味しい……! フルーツ系もいいけど、私は宇治抹茶ベースのかき氷が好きだなぁ。
 
私はアイスクリーム頭痛……キーンと痛くならない体質で、心ゆくまで堪能していた。

かき氷食べた後、書店に寄ろうかな? 大きな店があったはずだ。

その後は雑貨屋も覗きたい。


「寒くなっちゃった」
 

四分の三ほど食べ終え、寒さに襲われる。

あらかじめ持参した長袖のパーカーを羽織り、寒さを紛らわせた。

かき氷と一緒に注文した温かい和紅茶を飲んだ。

さて、食べよう。

冷えた体が温まり、再びかき氷を食べ始めようとしたその時だった。
 
ゆ、悠くん!?
 
カフェの入口付近に悠くんと、悠と同年代ほどの女性が一緒にいた。