再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません


《従姉妹さんの結婚式どうでしたか?》


送った後、そろそ寝ようと布団に潜り込むと同時にスマートフォンに振動があった。

それに手を伸ばし画面を見ると、北川さんから返事があった。


《よかったよ。ただめちゃくちゃ飲まされた》


お祝いの席だと呑んじゃうよね。

二日酔いとか大丈夫かな……。


《大丈夫ですか? しんどい時に送ってごめんなさい》


うう、朝に送れば良かった……っ。


私は罪悪感を抱きながら猫のゆるキャラが土下座するスタンプを追加した。


《大丈夫だよ。気にしないで》
《誕生日を迎えたんですね。この間もうすぐ二十になるって言ってたから》


以前、スマートフォンを返してもらった日、そんなことを言っていた。

《それがまだなんだよ。あと三日かな》


あ、まだたったんだ。


《十八日ってもうすぐですね》


思いがけず北川さんの誕生日を知ってしまい、眠気が飛んでそわそわしてしまう。

そんな私に北川さんは驚くことを尋ねた。


《十八日の放課後に久しぶりに会わない?》

《私でいいんですか?》


北川さんなら私と違ってお友達が沢山いそうだし、祝いたい女の子も後を絶たないと思う。

相手が私でいいの?


《うん。予定入ってる?》


友達が皆無の私は確認するまでもなく暇です。


《全然、暇です! 私で良ければお祝いさせてくださいっ》


その後、やり取りをして当日の夕方一緒にご飯を食べることが決まった。

お店探しは私がすることに。