守るなんて言った悠くんが、王子様みたいで胸がきゅうっと締め付けられた。

私は躊躇いながらも悠くんに寄り添った。

頭では理解しているのに、悠くんに甘えずにはいられない。

元気付ける為に、いつだって悠くんは欲しい言葉を私にくれる。

負担になっていないかな、と不安になることもある。


「悠くんは、しんどくならない?」

「心配しなくても俺は平気。しんどいどころか響が頼ってくれる方がずっと嬉しいよ」

「嬉しい、の……?」

「頼ったり、甘えてくれると、信頼してくれているんだって思えるから」


重いとか面倒くさいじゃなくて、そう思っていてくれたんだ。


「響はいい子だから、頼れる友達は沢山いるかもしれないけど、困ったことがあったら真っ先に俺に頼って欲しい」

「悠くんがいいなら、一番に頼るね」


頼れる友達はいないから、悠くんしか頼れないけどね。


「そうしてて」


そう言って悠くんは破顔させながら私の頭を優しく撫でていった。


悠くんは不安になる度に、大丈夫だって甘える私を受け止めてくれた。

本当に私には勿体ない彼氏だと実感するよ。






私が安心出来る場所は、悠くんの隣だけ。

日に日に心に刻みつけられていくんだ。