再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません

電車を乗り継いで、ようやく目的の水族館に到着した。

その水族館は隣県にある有名な場所で、家族連れやカップル連れ、友達同士で来た人で賑わっている。

早く生き物が見たい……!

もふもふしたアザラシや、ペンギン、イルカ……などを想像するだけでもワクワクしてしまう。

私は入館する前からそわそわと辺りを見渡したりして、既に童心に返っていた。


「チケット買わなきゃね」

「待って」


足早に販売窓口を目指そうとした私を、悠くんは呼び止めた。


「前売り券は買ってあるから。すぐに入れるよ」

「ありがとう……いくらだった?」


いつの間に用意してくれたの!?

チケットのお金を渡さなきゃ、と肩にかけたカバンの中から財布を探るけど、悠くんに止められてしまう。


「お金はいいよ」

「だめ、払わせて。私のわがままで連れて行ってくれたから……」


甘やかされすぎるとダメ人間になってしまうから。


「響に出してもらうのはまた今度ね」


悠くんはテコでも動かない意志の強さを持っている。


「……いつも、ありがとう。今度お礼させてね」


私に出来ることなら、なんでもやります。

そんな思いを込めて、悠くんの顔を見つめながら言った。