「なんて書いたんですか?」
「ヒミツ」
「えぇ。教えてくださいよ」
「ダメ。ヒミツ」
だけどこういうやりとりも好き。
ちょっとでも、幸せだと思えるから。
「短冊、ここに飾り付けよっか」
「はい」
お互いの願いを書いた短冊を、クリスマスツリーのちょっと高めの部分にくくりつける。
「出来た」
「俺もです」
周りにもたくさんカップルがいるけど、みんな自分たちのことに気を取られているから、周りなんて気にしていない様子だ。
「ここからの眺め、いいね」
ちょっと高台付近まで行くと、よりイルミネーションがキレイに見える。
「あの、朱里さん」
「ん?」
冬馬の方に振り向くと、冬馬は真剣そうな顔をしていた。
「朱里さんに伝えたいことがあります」
「……伝えたいこと?」
え、伝えたいことって何だろう……?
なんか分からないけど、ドキドキする。
そして冬馬は、わたしの目の前にそっと歩みよる。



