「ん、美味しい」
「温まります」
「ね、温まる」
手袋をしていないせいか、手がかじかんで冷たくなるけど、温かい飲み物がその手を温めてくれる。
「本当にキレイだね、イルミネーション」
「キレイですね。ここからの景色は絶景ですね」
イルミネーション通りをゆっくり少しずつ抜けていくと、大きなクリスマスツリーが姿を現した。
「うわっ、すごい……!」
立派なクリスマスツリーだ……。キレイだから、ずっと見ていられる。
「大きいですね」
「ね、めちゃキレイ」
やっぱりいくつになっても、イルミネーションってテンションが上がる。
「朱里さん、このクリスマスツリー、願いを書けるみたいですよ」
「そうなの?」
「せっかくだから書きましょうよ、願い」
「……うん」
わたしの願いはただひとつだけしかない。
それは【冬馬が幸せでいられること】



