【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて



 そしてクリスマスの日、わたしたちは夕方からイルミネーションデートに出かけた。
 クリスマスの日はちょうど日曜日ということもあり、たくさんの人で賑わっていた。

 街中にはカップルや夫婦が手を繋いで歩いている。
 そんな中、わたしたちも手を繋いで歩く。

「キレイだね、冬馬」

「キレイです。やっぱいいですね、イルミネーションは」

 冬しか見れないから、イルミネーションは。
 だからこそ、キレイさがそこにあるから、よりいつもよりも幸せな気持ちになれるのかも。 

「朱里さん、写真撮りましょうよ」

「……うん、いいよ」

 冬馬と二人で写真を撮る時は、いつも緊張する。
 冬馬はカッコよくて、優しい。そしてわたしにはもったいないくらいの人だ。
 わたしみたいな人と付き合ってくれるなんて、本当に信じられないと思う時がある。

「朱里さん、カワイイ」

「……可愛くない」