【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて



 そう言われると、やっぱり断れない気もする。

「……クリスマスプレゼントは、本当にいらない」

 冬馬がそばにいてさえくれれば、それだけでわたしは充実だから。 
 それだけでわたしの心は、満たされる。

「冬馬はクリスマスプレゼント、何が欲しい?」

「俺も、何もいりません」

 逆に聞き返すと、冬馬もそう答えた。

「え?いらないの?」

 前に時計が欲しいって言ってたような気がしたから、時計とかどうかなって考えていたのに。

「俺は朱里さんがいれば、他に何もいりません」

 なんでわたしと同じ答えなの……?

「……冬馬」

 冬馬の優しさをこうして感じることが出来るだけで、わたしは幸せだと感じる。
 こんなふうに感じることが出来るのは、冬馬のおかげだ。

「俺は朱里さんがそばで笑ってさえくれれば、それでいいんです」

 そう言われると、嬉しくなる。