【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて

 
 
 もし結婚すると考えると……やっぱり一度失敗してるからこそ、慎重になってしまう。
 きっとわたしは結婚には向いていない。そう考えてしまうことがある。

 もう結婚には失敗したくない。 だからこそ、結婚という手段を受け入れる自信がない。
 冬馬のことは大好きだし、ずっとずっと一緒にいたいと、本気でそう思ってる。
 だけど今のわたしは、冬馬との将来に前を向けない。

「あの、朱里さん」

「ん?」

「クリスマスプレゼント、何が欲しいですか?」

 いきなりクリスマスプレゼントのことを聞かれてしまい、ちょっと困惑する。

「えぇ?クリスマスプレゼントなんていいよ」

 だってクリスマスプレゼントもらう歳でもないし……。むしろわたしが、冬馬にクリスマスプレゼントをあげる側のような気もする。
 
「ダメですよ。せっかくのクリスマスなんですし、プレゼント用意したいです」