【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて



「朱里さん、クリスマスの日、どこか行きたい所ありますか?」

「そうだな……。冬馬は、どこか行きたい所とかある?」

「俺は朱里さんと一緒なら、どこでもいいです。朱里さんと一緒なら、どこ行っても楽しいから」 

 冬馬はいつも、こうやってわたしに合わせてくれる。
 わたしが行きたいと思った所に連れてってくれるし、わたしがしたいこと全部を叶えてくれる。
 わたしにはもったいないくらい、冬馬はいい男だ。

「じゃあさ、イルミネーション見に行こう」

「イルミネーション、いいですね。行きましょう」

 そしてわたしに、こんなにも素敵な笑顔を向けてくれる。
 わたしはこの笑顔が大好きだ。冬馬と一緒にいると、すごく気持ちが楽になる。

 楽しくて幸せで、すごく充実していると感じる。
 だけどわたしは、バツイチだから……。再び結婚ということを考えると、不安になる。