【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて



「……冬馬?」

 冬馬のこんな真剣そうな顔、初めて見たかも……。

「朱里さん、俺と結婚してください」

「……え?」

 冬馬はコートのポケットから、小さな箱を取り出す。 
 そしてそれを、わたしの目の前で開けたのだった。
 
「一生幸せにします。朱里さんのこと、ずっと大事にします。……なので俺と、結婚してください」

 伝えたいことって、まさかプロポーズ……?

「冬馬……」

 こんな所でプロポーズなんてされたら……。

「俺は朱里さんと幸せになりたいです。朱里さんの隣でずっと笑っていたいです。 朱里さんと二人で、幸せな家庭を築きたいです」

 そんなこと言われたわたしは、嬉しさで涙が出た。 そして滲むその視界でその箱を受取り【はい。よろしくお願いします】と返事をした。  

「やった……!」

 そしてその指輪を嵌めてもらったわたしは、すぐに確信した。
 この人となら、また幸せになれると。

「愛してます、朱里さん」

「……わたしも、愛してるよ」

 そしてわたしたちは、クリスマスツリーの下でそっとキスをした。


【END】