「……冬馬?」
冬馬のこんな真剣そうな顔、初めて見たかも……。
「朱里さん、俺と結婚してください」
「……え?」
冬馬はコートのポケットから、小さな箱を取り出す。
そしてそれを、わたしの目の前で開けたのだった。
「一生幸せにします。朱里さんのこと、ずっと大事にします。……なので俺と、結婚してください」
伝えたいことって、まさかプロポーズ……?
「冬馬……」
こんな所でプロポーズなんてされたら……。
「俺は朱里さんと幸せになりたいです。朱里さんの隣でずっと笑っていたいです。 朱里さんと二人で、幸せな家庭を築きたいです」
そんなこと言われたわたしは、嬉しさで涙が出た。 そして滲むその視界でその箱を受取り【はい。よろしくお願いします】と返事をした。
「やった……!」
そしてその指輪を嵌めてもらったわたしは、すぐに確信した。
この人となら、また幸せになれると。
「愛してます、朱里さん」
「……わたしも、愛してるよ」
そしてわたしたちは、クリスマスツリーの下でそっとキスをした。
【END】



