【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

「いや、お前いつも榛名さんといるって女子から聞いたからさ。で、どうなの?あの噂は本当なのか?」




榛名ちゃんのこと知っているのか。もしかしたら他のクラスメイトも…。






それにその噂は……。






「俺は知らない。今初めて聞いた」





きっと学校中が知っているんだろうな。





「そう、なのか?」






俺が離れたから東くんが榛名ちゃんの隣に…。






くそ…!





俺がモタモタしてるからこんな事になったんだ。






自分の無力を痛感する。






「一ノ瀬?大丈夫かお前、顔怖いぞ…」






心配する声も昴の耳には聞こえていない。





午前の授業が終わって昴1人、食堂に来ていた。





お昼のカレーを食べていると、向かって正面側の席に八雲が座ってきた。







「先輩も今日は食堂でお昼ですか?奇遇ですね」




今はあまり会いたくない相手。いたらあることないこと言ってしまいそうだ。




「何の用だ」






榛名ちゃんと一緒じゃないか。






てことは一人で昼ごはんを食べてるのか。





誘えば良かったな。