などなど、訳の分からないことを言ってる


私も早くここから出たいんだけど残念ながら外から南京錠を賭けられているので外から開けてもらわないと出れない


だけど早く出ないと私の体が危ない


今は8月の序盤


何時間もこんなに暑いところにいたら熱中症になっちゃう


本当に困った


あっ!私今スマホ持ってる


…けど連絡できる人がいない


どうしよ、


お兄ちゃんはすっごく優しいんだけどお仕事が忙しくってお昼休みはいつも屋上で寝てるって聞いた


っとなると、、理事長しかいない。


一応念の為にと連絡先を貰っている



プルるるるプルるるる


「もしもし」


「あっ!繋がった…あの、理事長、私紗奈です。今体育館の倉庫にいて、鍵で開けて欲しいんですけど、出来ますか」


「は、え?なんだと?体育館倉庫に居るのか?こんな暑い時にか?」


「は、はい。そうなんです」


「わかった。今からすぐに行く。少し待っててくれ」


「はい。ありがとうございます」



ブチッ



とは言ったものの、この学園は広いので10分はかかると思う


…あれ?なんか目がクルクルしてきた、


あ、理事長だぁ、意識が…バタッ



「あっ!紗奈!!おい!大丈夫か…」



どんどんと意識が遠のいていく…