光も変わらずそんな少年のような気持ちを持ち続けているのに、私は信じられなくて、光の一途な愛を疑っていた。

皆、私に近づいてくる男性は、私を愛しているんじやない、都築総合病院が欲しいだけ、そう思っていた。

光もそんな男性達と一緒だと。

でも、こんなに純粋な、一途に幼き頃の初恋を貫き遠そうと思っている人と兄弟なんだよね、光は。

忘れてた、光も純粋な一途な愛情を私に注いでくれていたことを。

ごめんなさい、光。
「玲子さん、大丈夫ですか?」

「兄貴、玲子さんが……」

「えっ?玲子大丈夫か?」

「お前、玲子になにしたんだよ」

「俺は何にもしてないよ」

その時、玲子が僕の袖を引っ張って「光、違うの、慶くんは悪くないから、私がちょっと泣き虫なだけ、大丈夫よ、光と一緒で幸せよ」

「玲子」

「お二人さん、熱いね」

「からかうんじゃねえよ」