サーカスなど、律はテレビでしか目にしたことがない。しかし、猛獣が燃え盛る火の輪をくぐったり、地上からかなり高いところでの空中ブランコの派手なパフォーマンスがあったり、別世界と思えるような不思議な時間が楽しめる場所というのはわかっている。
(哀はサーカスに拾われて働いてるのか?)
その答えを知るために、律と凪はサーカス団へ行くことを決めた。
そして、夜の21時。家を抜け出した律と凪は招待状に書かれていた住所へと向かう。そして、そこで待っていたものに二人は目を丸くした。
「凪、これって……」
「……ああ。どうなっているんだ?」
目の前に広がっているのは、いつも見る空き地ではなかった。大きなテントが張られ、派手なウェルカムボードとゲートがあり、ライトで装飾されている。まるで昔からここにサーカス団があるようである。
「黒鳥律様と三島凪様ですか?」
ボウッと入り口に立っていた二人に何者かが話しかける。二人が横を見れば、背の低い黒い服を着た男性が立っていた。
(哀はサーカスに拾われて働いてるのか?)
その答えを知るために、律と凪はサーカス団へ行くことを決めた。
そして、夜の21時。家を抜け出した律と凪は招待状に書かれていた住所へと向かう。そして、そこで待っていたものに二人は目を丸くした。
「凪、これって……」
「……ああ。どうなっているんだ?」
目の前に広がっているのは、いつも見る空き地ではなかった。大きなテントが張られ、派手なウェルカムボードとゲートがあり、ライトで装飾されている。まるで昔からここにサーカス団があるようである。
「黒鳥律様と三島凪様ですか?」
ボウッと入り口に立っていた二人に何者かが話しかける。二人が横を見れば、背の低い黒い服を着た男性が立っていた。


