「お姉ちゃーん!誰か来た~」 それから数日。 彼からの連絡はないけれど、私は前のように不安になっていない。 それはあの日、覚悟を決めたからで。 「気づいたなら出てよ」 「ヤダ~今はここから離れられない!」 妹はテレビの前から動こうとしない。 そんな妹を横目に軽く溜め息をついて、玄関へ。 この時、扉を開けたのが妹じゃなくて私で良かったと思う。