「ごめんなさい!!!!
泉くんの家にも関わらず爆睡して!
しかもベッド占領しちゃって!!!」


「……いいよ別に。

それよりも朝ご飯は?食べてく?
エッグトーストなら作れるけど」


「エッグトースト!?
なにそれ朝からオシャレ~!食べたい!!」


「ん。分かった。ちょっと待ってて」


「はーーい!!」





……………って。


違う!!!違うでしょ葵!!





「わ、私も手伝う…!っ、ぎゃっ」





勢いよくベッドから飛び出ようとしたが、足に毛布が絡まって崩れ落ちそうになる身体。



身体を支える場所も何も無くて、もう落ちるしかないこの状況。




目をギュッと閉じて身体に力をいれた───時。





「ねぇ……ほんと、朝から焦らせないで」


「う、あ、……ありがと、ございます…」


「そこでジッとしててよ」


「はい………」





ヒョイっと軽々しく持ち上げられた身体はまたしてもベッドの上へ。