4人のお兄ちゃんは王子様!?

≪結衣side≫










最近喘息の発作がよく出る。

しかもよりによって太陽さんの前で出てしまうなんて……

とりあえず吸入器っ


私はすぐに吸入して太陽さんのとこまで戻った。



太「結衣ちゃんごめんな。俺無理させたな。」

結「いえ…」

太「飯食ったら帰ろうか。家まで送るから。」

あ……私が喘息出たのがバレて太陽さんも私のこと嫌になってしまったんだ。

結「ごめんなさい。」

太「いやいや!大丈夫だから!次もし結衣ちゃんさえ良ければまた今度話聞かせて。」

と言ってくれた。



それ以降太陽さんはあまり深い話をしないようにしてくれ、ご飯を少し食べて帰宅した。


結「ただいま。」

母「おかえり。」

そう言いながらもお母さんはタバコをぷかぷかと吸っている。

結「お母さん…あの。タバコ……」

母「なに?結衣も吸いたいの?」

そう言って近づいてくるお母さん。


結「そんなわけない!!」

そう言って私はお母さんを突き飛ばした。

なんて事しているんだ。

結「ごめんなさい……。」


私は家を飛び出した。

なんでこうなっちゃうんだろ。

私の人生ぐちゃぐちゃ。


もう頭がついていかない。

私は近くの公園まで走った。



走ったからか胸が痛い。

少し休憩しよ…。

私は公園のベンチに座った。

 

もう嫌だ…こんな人生。  

どうすればいいのか分からないよ…。



「こんな時間にJKかと思ったら結衣ちゃんだ。」


そう声をかけてきたのは…

結「西条さんの時の……」

「覚えてもらえてた♪俺らと遊ぼうよ。」

忘れるわけない。
あの時の記憶が一気に蘇る。

結「遊ぶわけないっ」

「なら強制的に連れて行くだけだな。今日はあの時の彼…いないんだろ??」

そう言って私の腕を強く握って引っ張ってきた。


結「やめてっ!!」

「相変わらず可愛い声♪ますます興奮してきちゃった♪」

「優しくするから大丈夫だよ。」




私を思い切り押さえてくるその人たち。


結「やめて下さい!!」

気付いたら私は腕を掴んでくる男を思い切り背負い投げしていた。

あれ…!?

1番驚いたのは自分だった。



大雅兄が前に貸してくれた本に書いてあった。

読んだだけでできるとは思ってなかったけど…

運動には割と自信がある。




でもそううまく行くわけはない。




「お前……このクソガキが!!」

そう言ってその男は私の頬を思い切り殴った。


痛い……大雅兄が喧嘩とかよくしてたって言ってたけど…こんな気持ちだったんだ…。

やられる。

でももう助けてくれる人はいない。


私はみんなが住む家を出たんだから。


それにこんな遅い時間に誰もいるわけ無い。


いるわけ……





















琉「女に手をあげるなんて男として廃ってるな。」

秀「結衣ちゃん大丈夫?」


大「よく頑張ったな。もう大丈夫だからな。」



その瞬間涙が頬を伝った。

会いたかった。




どうしていつも助けてくれるのは彼らなんだろう。