≪結衣side≫
コンコン
秀「結衣ちゃん、勉強分からないとことかある?」
ドアの前でそう聞いてくる秀さんの言葉にハッとした。
勉強するからって逃げるように出て来たのに教科書すら開いてない…。
私は慌てて教科書を開いた。
結「今のところ…大丈夫です。」
ドアをガチャリと開けると少し心配そうな顔をしている秀さんがいた。
秀「太陽くん帰ったよ。」
結「あ…そうだったんですね!」
秀「……」
結「……」
なんかちょっと気まずい。
秀「ねぇ、なんで俺に敬語なの?」
結「それは……先生だから…ですかね?」
私がそう言うと秀さんは笑った。
秀「先生か……たしかに。でも気にしなくて良いよ。呼び方とか、話し方とか。俺らは何も気にしないから結衣ちゃんの好きなように話すと良いよ。」
結「ありがとうございます!!」
秀「そう言えば勉強どう?先生が特別に授業してやろうか!」
少し変な顔をしてそう言ってくれた秀先生。
結「あはは。じゃあお願いします。秀先生クラスでもわかりやすいって人気なんですよ。」
秀「そうなの??なんか嬉しいな。じゃ、さっそく始めようか。」
結「うん!」
それから私は秀先生に勉強を教えてもらった。
結「えと…ここ……」
秀「あ、そこはこの問題の応用だよ。ここがこうだから……」
私が分からないところは私の後ろから少し身を乗り出して教えてくれる秀先生。
顔近い…。
私の心臓がドクンドクンと音を立てる。
すると…。
ガチャリと私の部屋の扉が開いた。
大「結衣……って!!お前ら…何してんの?」
結「ノックくらいしてよ…」
秀「何って勉強教えてるだけだろ。」
大「近ぇんだよ!顔が!!」
結「で、大雅どうしたの?」
私がそう聞くと大雅兄はポケットからあるものを出した。
結「その万年筆…」
大「リビングに落ちてたんだけどお前のか?」
結「あ…探してたんだ。ありがとう。」
私は大雅兄から奪い取り机の中の箱にしまった。
その万年筆……
私のお守りでもあり…
私の心のつっかえになってるもの…。
こんなもの…お兄ちゃん達に見せるべきではない。
私の心は大きく動揺していた。
コンコン
秀「結衣ちゃん、勉強分からないとことかある?」
ドアの前でそう聞いてくる秀さんの言葉にハッとした。
勉強するからって逃げるように出て来たのに教科書すら開いてない…。
私は慌てて教科書を開いた。
結「今のところ…大丈夫です。」
ドアをガチャリと開けると少し心配そうな顔をしている秀さんがいた。
秀「太陽くん帰ったよ。」
結「あ…そうだったんですね!」
秀「……」
結「……」
なんかちょっと気まずい。
秀「ねぇ、なんで俺に敬語なの?」
結「それは……先生だから…ですかね?」
私がそう言うと秀さんは笑った。
秀「先生か……たしかに。でも気にしなくて良いよ。呼び方とか、話し方とか。俺らは何も気にしないから結衣ちゃんの好きなように話すと良いよ。」
結「ありがとうございます!!」
秀「そう言えば勉強どう?先生が特別に授業してやろうか!」
少し変な顔をしてそう言ってくれた秀先生。
結「あはは。じゃあお願いします。秀先生クラスでもわかりやすいって人気なんですよ。」
秀「そうなの??なんか嬉しいな。じゃ、さっそく始めようか。」
結「うん!」
それから私は秀先生に勉強を教えてもらった。
結「えと…ここ……」
秀「あ、そこはこの問題の応用だよ。ここがこうだから……」
私が分からないところは私の後ろから少し身を乗り出して教えてくれる秀先生。
顔近い…。
私の心臓がドクンドクンと音を立てる。
すると…。
ガチャリと私の部屋の扉が開いた。
大「結衣……って!!お前ら…何してんの?」
結「ノックくらいしてよ…」
秀「何って勉強教えてるだけだろ。」
大「近ぇんだよ!顔が!!」
結「で、大雅どうしたの?」
私がそう聞くと大雅兄はポケットからあるものを出した。
結「その万年筆…」
大「リビングに落ちてたんだけどお前のか?」
結「あ…探してたんだ。ありがとう。」
私は大雅兄から奪い取り机の中の箱にしまった。
その万年筆……
私のお守りでもあり…
私の心のつっかえになってるもの…。
こんなもの…お兄ちゃん達に見せるべきではない。
私の心は大きく動揺していた。