≪大雅side≫
プラネタリウムをみている間俺は結衣のことばかり見ていた。
キラキラと目を輝かせ、映し出された星空を見ている結衣は本当に可愛くて、楽しそうで……でもどこか少し寂しそうな表情さえ浮かばせる、そんな様子だった。
そしてプラネタリウムが終わると再び結衣は俺に笑顔を向けた。
結「素敵だったね!」
大「そーか?結衣が楽しめたなら良かったよ。」
俺がそう言うと、少し寂しそうにしている結衣。
大「んじゃ次は…」
結「次は……行きたいところがあるの。」
俺が少しでも結衣を楽しませようと次の場所へ連れて行こうとした時、結衣はそう言い始めた。
そして連れてきてくれた場所はカフェだった。
結「ケーキ…食べたいって言ったでしょ?ここでもいい?」
大「いいけど…。もう少し向こうに歩いて行ったところに美味しいって言われてる店あるらしいぞ?」
結「じゃあ、入ろうか!」
大「…俺の話聞いてる?」
結衣は俺の話を無視しながらお店へと入って行った。
入った瞬間室内の空調により真夏で上がりきった体温を奪うかのように涼しい風が体を包み込んだ。
「いらっしゃいませ。」
結「あの…予約した…」
「あ、矢神様ですね。お待ちしておりました。ご案内いたします。」
……予約?
俺が考えとくって言ったのに…。
デートの時くらい甘えろっての。
結「じゃあ…大雅兄奥座って!」
大「それはダメ。結衣が奥座れよ。」
結「ダメだよ!今日の主役は大雅兄なんだから!」
大「なんの主役だよ。でもそこは俺譲らねーぞ?」
結「もう!!」
結衣は俺が引き下がらないのが分かると仕方なく奥の席に座ってくれた。
女の子に通路側の席なんて座らせられるかよ、アホ。
俺は心の中でそう呟きながら席に着いた。
にしても……ここのエアコンは効きすぎかってくらい涼しく、むしろ寒いくらいだ。
俺はすぐにエアコンの場所を確認した。
あのエアコン…結衣に直撃じゃねぇか…。
大「前言撤回。やっぱり…俺奥に座る。」
結「え?」
突然そう言う俺を見て不思議そうな顔で見てくる結衣。
大「なんかそっち座りたくなった。」
結「いいけど…」
そう言うと結衣は席を立ち俺が座って居た席に座る。
そんな結衣に俺は自分が羽織っていたパーカーを結衣の肩にかけた。
大「それと…俺のパーカー羽織っておけ。」
結「あ、ありがとう。」
少し嬉しそうな…照れているような表情で下を向き袖を通す結衣。
そんな結衣がとても可愛らしく、俺は思わず目を逸らした。
それからしばらくすると、突然店内の明かりがパチンと消えて、店員さんの歌声と共に、花火がパチパチと輝くケーキの乗ったお皿が運ばれてきたのだ。
プラネタリウムをみている間俺は結衣のことばかり見ていた。
キラキラと目を輝かせ、映し出された星空を見ている結衣は本当に可愛くて、楽しそうで……でもどこか少し寂しそうな表情さえ浮かばせる、そんな様子だった。
そしてプラネタリウムが終わると再び結衣は俺に笑顔を向けた。
結「素敵だったね!」
大「そーか?結衣が楽しめたなら良かったよ。」
俺がそう言うと、少し寂しそうにしている結衣。
大「んじゃ次は…」
結「次は……行きたいところがあるの。」
俺が少しでも結衣を楽しませようと次の場所へ連れて行こうとした時、結衣はそう言い始めた。
そして連れてきてくれた場所はカフェだった。
結「ケーキ…食べたいって言ったでしょ?ここでもいい?」
大「いいけど…。もう少し向こうに歩いて行ったところに美味しいって言われてる店あるらしいぞ?」
結「じゃあ、入ろうか!」
大「…俺の話聞いてる?」
結衣は俺の話を無視しながらお店へと入って行った。
入った瞬間室内の空調により真夏で上がりきった体温を奪うかのように涼しい風が体を包み込んだ。
「いらっしゃいませ。」
結「あの…予約した…」
「あ、矢神様ですね。お待ちしておりました。ご案内いたします。」
……予約?
俺が考えとくって言ったのに…。
デートの時くらい甘えろっての。
結「じゃあ…大雅兄奥座って!」
大「それはダメ。結衣が奥座れよ。」
結「ダメだよ!今日の主役は大雅兄なんだから!」
大「なんの主役だよ。でもそこは俺譲らねーぞ?」
結「もう!!」
結衣は俺が引き下がらないのが分かると仕方なく奥の席に座ってくれた。
女の子に通路側の席なんて座らせられるかよ、アホ。
俺は心の中でそう呟きながら席に着いた。
にしても……ここのエアコンは効きすぎかってくらい涼しく、むしろ寒いくらいだ。
俺はすぐにエアコンの場所を確認した。
あのエアコン…結衣に直撃じゃねぇか…。
大「前言撤回。やっぱり…俺奥に座る。」
結「え?」
突然そう言う俺を見て不思議そうな顔で見てくる結衣。
大「なんかそっち座りたくなった。」
結「いいけど…」
そう言うと結衣は席を立ち俺が座って居た席に座る。
そんな結衣に俺は自分が羽織っていたパーカーを結衣の肩にかけた。
大「それと…俺のパーカー羽織っておけ。」
結「あ、ありがとう。」
少し嬉しそうな…照れているような表情で下を向き袖を通す結衣。
そんな結衣がとても可愛らしく、俺は思わず目を逸らした。
それからしばらくすると、突然店内の明かりがパチンと消えて、店員さんの歌声と共に、花火がパチパチと輝くケーキの乗ったお皿が運ばれてきたのだ。