≪大雅side≫



検診が終わったのか、俺の病室部屋ってきた結衣はくらい顔をしていた。


大「どうした?採血痛かったのか?」

そう聞くと結衣は頷き、泣き始めた。

結「ごめんなさい……」


俺は結衣の様子が明らかにおかしいのを感じた。

大「採血以外に何かあった?」

結「……。」

大「おいで。」

そう言って俺は結衣を抱きしめると、結衣はさらに泣き出した。

本当にどうしたんだ?

太陽くんに何か言われたとか?

太陽くんがなんか言ったとは考えにくいけど……




それから結衣はすぐに帰ってしまった。

こんな時にそばにいてあげられないのが辛い。

はやくリハビリして体力つけてそばにいてやりたい。



それからまた1時間が経ったくらいの時太陽くんがやってきた。


太「あれ?結衣ちゃんは?」

大「だいぶ前に帰ったけど…」

太「え!?待っててって言ったのに…」

大「ねぇ。太陽くん…結衣の様子がおかしかったんだけど……。」


俺がそう言うと太陽くんは少し考えているようだった。


太「んー言っていいのか迷ったんだけどさ…結衣ちゃん何か思い詰めてることがあるみたいなんだけど…大雅なんか知ってる?」


結衣が思い詰めてる?

俺の前では比較的明るかった結衣。

何かあったのか?


大「いや…分からない。」

太「だよな。大雅も起きたっていうのに…なんであんなに悩んでるんだろう。」

大「うーん……。俺から聞いてみるよ。」

太「ありがとう。とりあえず今日薬は俺が届けることにする。大雅もリハビリばかりで疲れただろう。邪魔してごめんな。」


大「大丈夫だよ。」


太「じゃ、また来るな!」


そう言うと太陽くんは病室から出て行った。


結衣が悩み事か…。どうしたもんかな。



そしてそれから…結衣が俺の見舞いに来ることはなかった。