九月が終わって、もう十月の半ば。


テストまであと三ヶ月しかない。


正直、間に合わないかも....なんて思っちゃう自分。


不安で毎日いっぱい。


それでとうとう、授業にも身が入らなくなってきている。


授業中だけど私の席は窓側で外が見える。


校庭では千隼のクラスが体育をやっていた。


種目はサッカー....か。


みんな千隼のプレーを見て騒いでいる。


千隼って勉強も運動も出来て私とは大違い。


羨ましいな、なんて。


いや、違う。


千隼はひとりで努力してたからだよね。


それが報われただけ、だ。