「痛ぁ....」


そして私の足にも杖で刺す。


「何言ってんの、稽古の途中だよ?」


伊藤さん.....!


やめて⎯⎯⎯⎯⎯ 。


その時、聞きなれた校内放送が鳴って。


「一年D組宇佐美ちはるさん、宇佐美ちはるさん。
至急生徒会室に来てください」


会長先輩の声だ ....。


そう気付くと一気に鼓動が速くなる。


「い、伊藤さん。行ってもいい?」


「好きにすれば」


一応監督である、伊藤さんの了承を得て生徒会室へ向かう。