「次、英語。
ノート出して」


いつものように生徒会室で会長先輩に勉強を教わっている最中。


「....はい」


「なんだよ、それ」


ノートを取り出した私に会長先輩が睨む。


「....」


言えない。言えるわけがない。


乱雑に自習のノートに書かれた、“死ね”“クズ”という文字。


あれから一週間近く、こんな嫌がらせが続いていて。


すずがいるから堪えられているけど。


「なんだ、それ」