俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜


ともかく、護衛対象の俺が一発ぶん殴られそうになるその瞬間に、恐らくヤツはダッシュでこっちに飛び込んでくるぞ?

ゴルァァ連中の一人や二人、死ぬぞ?



……だが、なずなに仲裁してもらうなんて、忍びない。

なずな自身が辱めを受けているのに。

それに、これは俺に売られたケンカであり、俺が売り返したケンカなのだ。

男同士の時間……とかいう、こんなゴルァァ連中と同じような言い方はしないけども。

自分のケツぐらい、自分で拭いてみせる。



【夢殿】の件だって、俺自身に降りかかってくる魔の手を俺自身で取り払うために、敢えて力を覚醒させたのだ。

俺のボディガードであるなずなが、無茶して危険な目に合わないようにするために。

俺がなずなを護る、その為に。



なので、俺のことは俺が何とかする。

なずながブチギレて、ここに飛び込んで来る前に、俺の手で片付けねば!



俺の胸ぐらを掴む輩は、目ん玉ひん剥いた鬼気迫る表情で額が付きそうになるぐらい顔を近付けて、俺を睨みつける。

何故、この手の輩はこんなに顔を近づけてくるのだろう。なんか意味あるのか?