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彼女が簡単に湯掻いたそうめん食べて、腹ごしらえして。



「……あ。伶士、髪伸びたんじゃね?」

「うん。今ちょっと伸ばす方向で」

「色気づいてんな……」



他愛もない近況報告しながら、互いの距離を詰めて。

時間がただただ過ぎていけば。



「……あっ。お、おまえ!触んな!どこ触ってんのよ!」

「……」



ーー二人だけの空間で、若い男女がやることといえば、ただひとつ。



「こっ、このスケベ!」

「男はみんなスケベだよ」

「……何っ!」



というか、約二か月も会ってなかったということは、約二か月もお預け状態だったわけで。

俺、よく耐えていたと思うよ。

久々過ぎて、隣に座ったその時点で俺はその気になってしまった。

その気になって、キスなんてしてしまったらもうそれは止められない。



「だ、だめっ!こんなところでっ……」

「こんなとこって、ソファーの上だろ。布団の上じゃなきゃダメなのか?それに、そんなノーブラの薄着して、実は誘ってたんじゃねえだろな」

「はぁ?何言って、伶士のくせに!……ひゃあっ」