「伶士、そうめん湯掻いたけど食べるか?」 「食べる食べる」 キッチンの方から、大切な人の声がする。 幸せを噛み締めるため、返事をしてそこへ足を向けた。 「俺のためにそうめん用意してくれたの?」 「あほ!私も腹減ってんの!」 『人生、夢だらけ』この世の中は愛に溢れているんだという、そのセリフを実感したいから。