「一姫んち」



「へっ……?」



私の……家?



「どういうことですか……?」



「……めんど」



そ、そんなこと言ったって……。知りたいんだもんっ。



その前にっ……。



「離れてくださいっ……!」



大きな身体を自分から離すと、なぜかイケメンさんは不服そうな顔をした……気がした。



というか、イケメンさん……なんでのこのこ私の家に入ってきてるの……!?



今更すぎる疑問だけれど、訊かずにいられなかった。



「あの、ここは私の家……なんですよね?
なら……なんでここにいるんですか?」



「倒れてた」



た、倒れてたっ……?



あ……!



お風呂から記憶がないということは、私、湯船に浸かりながら眠っちゃったんだ……!



ということは、つまり……。



「裸、見ましたかっ……」



それには答えず、こくりと首を立てに振ったイケメンさん。



〜っ……!



さ、さすがに恥ずかしいっ……。