「芽依(めい)!」 私は声を掛けられ肩を揺らす。 「陽菜(ひな)…、おはよ。」 「おはよー!」 愛らしい表情でこちらに向かって走ってくるのは私の親友、初音(はつね) 陽菜。 「初音!おはよっ!」 「あ!葉月くん!おはよー!」 陽菜がニコッと笑って挨拶を返すと葉月くんは、いつもは誰にも見せないような素敵な笑顔を陽菜に向ける。