「…、本当に性格悪いですね?」 ちょっと睨んだあたしに、 「それ以上は、言わせないけどね?」 熱いくちびるで、くちびるを塞いだ。 朝、目が覚めたら隣には先生がいて。 あたしの右手は、先生の左手に包まれていた。 長くて細くて、優しい指。 その感覚を知っているあたしは、シアワセ者だ――。