君とベビードール




「あたしの車、これです。乗ってください。」


まだ、何か言いたげな先生を無視して、わざわざ助手席のドアを開ければ、



「…じゃあ、お願いします。」



何だかんだで、あたしの車に乗り込んだ。




「道案内、お願いしますね。」



張り切って、ハンドルを握るあたしに、



“車間距離をとりなさい。”



だとか、



“ウインカーが遅い”



だとか、




挙げ句の果てには、




“まっすぐ走りなさい!!”




なんて、言われましたけども…。