そう言って嬉しそうに微笑むセシリアに、料理長はようやく涙を拭った。
「そうですか。あんな軟弱そうな子供にお嬢様を守れるのかと危惧していましたが、お嬢様がこんなにも笑顔でいられるのなら、もう充分に役目を果たしていると言えますね」
ようやく落ち着いた料理長に、セシリアは自分の守護騎士のために料理をしようとしていたことを打ち明けた。
「もちろん、今の料理に不満はないわ。とてもおいしいし、大好きよ。でも、アルヴィンはわたしの守護騎士だから、わたしが作ってあげたいの」
今まで同情心たっぷりでセシリアを見ていた料理長、及びその周囲の人たちが、途端に微笑ましいような顔をしてこちらを見ている。
「そうですか。でも、治せるとはいえ、自分のために主が怪我をしてしまったら、彼が落ち込むかもしれません。必ず、私が傍にいるときにしてください」
「……ええ、わかったわ」
さすがにその言葉には、素直に頷く。
たしかに料理長の言う通りだ。
「それで、何を作ろうとしていたのですか?」
「リゾットよ。鳥肉ときのこのチーズリゾット」
「そうですか。あんな軟弱そうな子供にお嬢様を守れるのかと危惧していましたが、お嬢様がこんなにも笑顔でいられるのなら、もう充分に役目を果たしていると言えますね」
ようやく落ち着いた料理長に、セシリアは自分の守護騎士のために料理をしようとしていたことを打ち明けた。
「もちろん、今の料理に不満はないわ。とてもおいしいし、大好きよ。でも、アルヴィンはわたしの守護騎士だから、わたしが作ってあげたいの」
今まで同情心たっぷりでセシリアを見ていた料理長、及びその周囲の人たちが、途端に微笑ましいような顔をしてこちらを見ている。
「そうですか。でも、治せるとはいえ、自分のために主が怪我をしてしまったら、彼が落ち込むかもしれません。必ず、私が傍にいるときにしてください」
「……ええ、わかったわ」
さすがにその言葉には、素直に頷く。
たしかに料理長の言う通りだ。
「それで、何を作ろうとしていたのですか?」
「リゾットよ。鳥肉ときのこのチーズリゾット」



