最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~

 そう言うと、アルヴィンは複雑そうな顔をした。
「魔力の回復も早いのか」
「アルヴィンのほうが魔力の消費が大きかったから、仕方ないよ」
「……そうかもしれないが」
 少し拗ねたように言う彼が愛しくて、思わずその腕に触れる。そのまま手を引き寄せられて、腕の中に閉じ込められた。
「あれは、何だった?」
「魔封石よ。この王城の宝物庫に保管してあったようね。見た目は魔石と変わらないから、間違ってしまったのね」
「故意ではないと?」
「……わからないわ。でも、儀式の成功を一番願っているのは、王家の人たちよ」
「そうだな。俺も、見ただけでは魔封石だとはわからなかった。慌てていた王太子が間違ったとしても、仕方がない」
 王城で管理していた魔石が盗まれたあとだ。
 きっと王太子も、何とかしなければと慌てていたのだろう。
「事故、かな?」
「そうなるだろうな。だが、油断はするな。彼にはなるべく近寄らないように」
「うん、わかっているわ」
 次に考えなければならないことは、兄のことだ。
 本当にあのとき見かけたのは、兄だったのか。そうだとしたら、魔石の盗難に関わっているのか。
「……セシリア」