先ほど彼がしていたように、彼の袖のボタンを外すと、白い手首に浮かび上がったブランジーニ公爵家の紋章に指を這わせる。
「最初に聞きたいのは、これのことね。いつからなの?」
「魔法学園の入学試験の日からだ。あの日は屋敷に戻ったらすぐに、試験の報告をするように言われていた。そのときに、セシリアを守るために必要だと言って契約を結んでもらった」
「それなのよね。お父様がわたしのために、危険を伴う魔法契約を結ぶなんて信じられないわ」
父にとって大切なのは、母だけなのだ。
セシリアは父にとって、魔法契約を使ってまで守りたい娘ではない。
「そこは、公爵夫人に口添えをしてもらった」
「え、お母様に?」
思いがけない言葉に、振り返ってアルヴィンの顔を見つめた。
母はアルヴィンと面識がある。
何度か母の部屋に呼び出されて、料理を作って持って行ったことがあった。そのときに、あなたの守護騎士に会わせて頂戴と言われて、引き合わせたのだ。
「お父様が許したの?」
「最初に聞きたいのは、これのことね。いつからなの?」
「魔法学園の入学試験の日からだ。あの日は屋敷に戻ったらすぐに、試験の報告をするように言われていた。そのときに、セシリアを守るために必要だと言って契約を結んでもらった」
「それなのよね。お父様がわたしのために、危険を伴う魔法契約を結ぶなんて信じられないわ」
父にとって大切なのは、母だけなのだ。
セシリアは父にとって、魔法契約を使ってまで守りたい娘ではない。
「そこは、公爵夫人に口添えをしてもらった」
「え、お母様に?」
思いがけない言葉に、振り返ってアルヴィンの顔を見つめた。
母はアルヴィンと面識がある。
何度か母の部屋に呼び出されて、料理を作って持って行ったことがあった。そのときに、あなたの守護騎士に会わせて頂戴と言われて、引き合わせたのだ。
「お父様が許したの?」



