アレクはしばらく躊躇っていた様子だったが、ちらりと妹のミルファーに視線を向けると、口を開いた。
「今回、無理に妹に同行したのは、君の守護騎士について相談したいことがあったからだ」
(やっぱり……)
セシリアは、アルヴィンの腕をぎゅっと握りしめる。アルヴィンはそんなセシリアを支えるように、そっと背に手を添えた。
「私も立会人のひとりとして試験を見ていたが、あの魔力は凄まじいものだった。それを騎士団長、そして魔導師団長から聞いた父は、ブランジーニ公爵家の守護騎士が圧倒的な力を持っていることに、危惧の念を抱いている」
王の懸念は、ひとつの貴族が力を持ちすぎているというだけではなさそうだ。
父は今まで、この国でもっとも強い魔力の持ち主だった。
だがその関心は最愛の妻にだけ向けられている。
つまり父には、王家に対する忠誠など皆無なのだ。
王にとって、たとえ父が公爵で王家にとっては身内に近い存在でも、信用できる存在ではないのだろう。
「今回、無理に妹に同行したのは、君の守護騎士について相談したいことがあったからだ」
(やっぱり……)
セシリアは、アルヴィンの腕をぎゅっと握りしめる。アルヴィンはそんなセシリアを支えるように、そっと背に手を添えた。
「私も立会人のひとりとして試験を見ていたが、あの魔力は凄まじいものだった。それを騎士団長、そして魔導師団長から聞いた父は、ブランジーニ公爵家の守護騎士が圧倒的な力を持っていることに、危惧の念を抱いている」
王の懸念は、ひとつの貴族が力を持ちすぎているというだけではなさそうだ。
父は今まで、この国でもっとも強い魔力の持ち主だった。
だがその関心は最愛の妻にだけ向けられている。
つまり父には、王家に対する忠誠など皆無なのだ。
王にとって、たとえ父が公爵で王家にとっては身内に近い存在でも、信用できる存在ではないのだろう。



