最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~

 でも、本当に王女がセシリアを心配して、部屋まで訪ねてきてくれたとは思わなかった。
 今まで面識はなかったし、クラスも違う。
 新入生の中で魔力が一番高かった王女が、平均値だったセシリアをそこまで気に掛ける理由はない。
 おそらく、これは王太子がセシリアに会いに来るための口実――。本当に話があるのは、きっと彼らのほうだ。
 しかもセシリアではなく、アルヴィンに。
 セシリアを守るために示したあまりにも強い魔力で、この国に目を付けられてしまったのか。王太子の側近が、先ほどからやたらとアルヴィンを敵視していることも、関係があるのかもしれない。
「……」
 沈黙が続いた。
 セシリアは静かに王太子の言葉を待った。こちらから尋ねたら、またあのうるさい側近たちが何か喚くかもしれない。
(ゲームのときなら、攻略対象としてそれなりに気に入っていたけど、現実になると駄目ね)
 溜息をこらえて、そう思う。
 王太子アレクに対する忠誠はすばらしいものだと思っていたのに、いざ目にしてみると、かなり鬱陶しいものだ。しかも、アルヴィンを敵視している。
 それだけで、セシリアの印象は最悪だ。